長崎大学重点研究課題

Nagasaki University focused research subjects

長崎大学 第三期重点研究課題
感染症・放射線障害を中心とするアカデミア創薬の基盤構築と推進

プロジェクトの目的

 長崎大学においては、熱帯医学・感染症、放射線医療科学を中心に特色ある研究が行われている。本プロジェクトでは、それらの基礎的研究成果を基盤として、感染症や放射線障害を中心としたアカデミア創薬を行う基盤を整備し、長崎大学発の創薬を推進していくことを目的としている。これにより、グローバルな健康と福祉に貢献可能な、新たな強み領域を創生し、総合大学として日本をリードする研究力を格段に向上させるという長崎大学中期目標の達成に貢献する。

プロジェクトの背景

 本学では平成22〜24年度に文部科学省最先端研究基盤事業として「化合物ライブラリーを活用した創薬等最先端研究・教育基盤の整備」が行われ、創薬におけるハイスループットスクリーニングを行うための機器が設置された。さらにその機器を活用したアカデミア創薬を推進することを目的に、平成24〜28年度には文部科学省創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業として「大型創薬研究基盤を活用した創薬オープンイノベーションの推進」が行われてきた。平成29年度以降は、これまで医歯薬学総合研究科薬学系を中心に進めてきたアカデミア創薬事業を、全学を挙げての事業へと展開していくため、薬学部本館に設置されていた創薬関連機器を先導生命科学研究支援センター遺伝子実験施設に移設するとともに、先端創薬イノベーションセンターがアカデミア創薬事業を指揮することとなった。その新しい体制での創薬事業は、上記の創薬等支援技術基盤プラットフォーム事業の実質的な後継事業である日本医療研究開発機構(AMED)創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業に採択され、東京大学創薬機構および慶應義塾大学と連携して「実践創薬ナレッジとイノベーションで拓くリード創出」という研究開発課題のもと、化合物ライブラリーやスクリーニング設備等を活用し、創薬等ライフサイエンス研究に資するケミカルシーズ探索の支援と高度化研究を実施することとなった。その中で本学には、「新興・再興感染症および放射線障害を中心とするテーマ探索と支援」で大きな期待がかけられている。

第三期中期期間中の達成目標

 本プロジェクトでは、長崎大学において、創薬シーズからリード化合物取得までの展開を可能とする研究組織を構築し、とくに学内創薬シーズの発掘とその後のハイスループットスクリーニングを初めとする様々な創薬支援を行い、長崎大学発のアカデミア創薬の推進を図ることを第一の目標としている。その際、将来性のある創薬テーマあるいはシーズをもつ若手研究者を優先的に支援する。同時に、長崎大学が中核となる新興・再興感染症および放射線障害関連創薬研究者ネットワークを活用して学外の創薬シーズも積極的に取り込み、共同研究ベースでの創薬の推進を図ることで、日本におけるアカデミア創薬の中心としての長崎大学の位置づけを確立することを第二の目標としている。

研究組織

長崎大学創薬拠点<先端創薬イノベーションセンター 原爆後障害医療研究所・医歯薬学総合研究科 アカデミア創薬ユニット 分子標的医学研究センター) 熱帯医学研究所 熱帯医学グローバルヘルス研究科> 新興・再興感染症創薬基盤ネットワーク 放射線障害関連創薬基盤ネットワーク AMED 創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業<創薬等先端技術支援基盤プラットフォーム Basis for Supporting Innovative Drag Discovery and Life Science Research(BINDS)> 学内創薬シーズ 学外創薬シーズ
  所属 役割分担
武田 弘資 医歯薬学総合研究科 教授 研究の統括、創薬シーズの発掘、アッセイ系構築の支援、新規アッセイ法の開発
平山 謙二 熱帯医学研究所 所長 新興・再興感染症関連創薬シーズの発掘、アッセイ系構築およびスクリーニング実施の支援、課題管理
鈴木 啓司 原爆後障害医療研究所 准教授 放射線防護剤関連創薬シーズの発掘、アッセイ系構築およびスクリーニング実施の支援、課題管理
田中 義正 医歯薬学総合研究科 准教授 創薬シーズの発掘、アッセイ系構築およびスクリーニング実施の支援、課題管理、新規アッセイ法の開発
米澤 朋 医歯薬学総合研究科 准教授 アッセイ系構築およびスクリーニング実施の支援、創薬機器の管理
石原 淳 医歯薬学総合研究科 教授 化合物最適化合成、最適化合成の高度化、化合物ライブラリーの拡充、新規アッセイ法の開発
稲岡 健ダニエル 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 助教・卓越研究員 新興・再興感染症関連創薬シーズの発掘、アッセイ系の構築、スクリーニングの実施

創薬基盤ネットワーク

 長崎大学が中核となる新興・再興感染症創薬基盤ネットワークおよび放射線障害関連創薬基盤ネットワークを活用し、学内の創薬シーズにとどまらず、学外の創薬シーズの積極的な取り込みを進めている。

新興・再興感染症創薬基盤ネットワーク<マラリア(帯広畜産大学) 人獣共通感染症・鳥インフルエンザ・B型肝炎(北海道大学) フィラリア(動物衛生研究所) 赤痢アメーバ・トキソプラズマ・B型肝炎(国立感染症研究所) 赤痢アメーバ(慶應義塾大学) トリパノゾーマ(順天堂大学) B型肝炎(名古屋市立大学) マラリア(三重大学) トリパノゾーマ(京都工芸繊維大学) マラリア(愛媛大学) 感染免疫(佐賀大学) B型肝炎(鹿児島大学)> 放射線障害関連創薬基盤ネットワーク<DNA損傷修復応答(茨城大学) DNA損傷修復応答(東京工業大学) ゲノム不安定防護(国立がん研究センター) DNA損傷チェックポイント(京都大学) DNA損傷修復応答(鳥取大学) DNA損傷修復応答(広島大学) DNA損傷チェックポイント(徳島大学) 活性酸素・ミトコンドリア・遺伝子改変動物(九州大学) DNA損傷修復応答(熊本大学) 活性酸素・ミトコンドリア・遺伝子改変動物(鹿児島大学)>

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